“欠陥会員”「菊間・佐藤」をお咎めどころか
オブラート化する建築士会・伊東支部

□欠陥建築士を擁護する伊東支部

巨匠・菊間建築士と佐藤建設・佐藤州彦社長は「一級建築士」の有資格者です。両者とも、社団法人静岡
建築士会、伊東支部に入会しており、巨匠・菊間建築士は以前、同支部の支部長まで“登りつめ”、現在は
対外渉外委員長の席にあり、佐藤社長は同会の理事という。

伊東支部では、数々の脱法行為に始まり、欠陥住宅を平気で作った巨匠・菊間建築士と佐藤社長を野放し
にしたままでいいのだろうか。同支部では、今回の事件を一体、どの様に捉え今後、「安心して住める住宅」
を設計・監理しようと考えているのだろうか。

私は静岡県建築士会・伊東支部の会員が2008年9月21日開催された、「伊東市技能際」の会場で「住宅
相談会」を開催するので、“欠陥会員”に対してどの様な対策を講じるのか聞きたくて会場に足を運びました。

「技能際」には、伊東支部長である増田博志(写1)と、同支部幹事の酒井康雄、伊東市議会議員でもある
鈴木克政を含む計4名の「建築士のセンセイ」方が、相談員としてつめていました。

私が驚いたのは、所属会員の法に抵触する行為については、まるで他人事の様に考えており、危機意識
は全く無いと言う事。例えて云うなら、「菊間・佐藤事件は別次元で起きた事」の様相なのだから恐れ入り
ました。

あまりの「無責任」さに呆れましたが、さすがに年長者の酒井幹事は増田支部長を促し、渋る同氏から
「(建築士会伊東支部で)菊間・佐藤事件を取り上げます」との発言を貰い、その日は辞したのです。

当然、何かしらの進展はあるだろうと、ふつうは思います。増田支部長は、「建築士会・伊東支部長」という
公人各の人間ですから。

しかし、「事件を取り上げます」――。この発言から半年が経過しても、伊東支部からは何の音沙汰も、あり
ませんでした。その間私の方から数回、連絡を入れても、いつも不在で折り返しの連絡はありません。

人間は「忌避や後ろめたい事がある」と、露骨に態度に表れます。しかし、静岡県建築士会・伊東支部長の
肩書きを持つ方がそれでは困りものですが、どうも伊東で建設業に従事する方は、その傾向が強いように
思われます(笑)。

数回目の連絡を入れたときのこと。ちょうど半年たった頃でしょうか。「(菊間・佐藤事件は)建築士会では取
り上げない!」との発言で、一方的に電話を切られてしまいました。

なるほど、「仲間の不祥事は隠せ、被害者は泣き寝入りしろ!」」が伊東支部の鉄則なのでしょう。それと、
設計事務所と工務店は団結する必要がある――こんな事を説く方が伊東には居るようですから。協力で
はなく、「団結」なんですよね。

ここでいう「団結」とは何を指すのか、弊サイトをご笑覧いただいている方には、もう、お分かりかと思います
(笑)。

「事件を建築士会で取り上げる」という発言をしておきながら一転、発言を撤回する増田支部長。
増田支部長と私のやり取りを公開しますので、お聞きください。(2009年3月21日録音・20分55秒)。

会話の録音内容を聞き取りにくく、するため、途中でラジオのスイッチを入れるなど、増田支部長の小粋な工
作に同氏の人間性が感じ取れます(笑)。

支部長の答弁を聞くと改めて静岡建築士会・伊東支部の体質を思い知らされるのと、同時に同会の会員が
犯した「脱法行為」に対する認識の無さに呆れるばかりです。

明の時代、禅宗の『指月録』にある故事、「解鈴系鈴」を引用するなら、巨匠・菊間建築士と佐藤州彦社長ら
が真面目に取り組めば良いのだからと増田支部長は、考えていたのでしょうか――。

伊東支部には、私たちに巨匠・菊間建築士の悪行は「建築士事務所協会に申し出するのも一考」と、助言
を与えてくれた良識ある建築士も居るというのに・・・。

写1 伊東支部93名のリーダー増田博志・伊東支部長
   (けんちく伊東 2008年7月号より転載)

          『会員の脱法行為を取り上げない増田博志・伊東支部長』

                           

「菊間・佐藤事件」のオブラート化をするのではなく、伊東支部の「欠陥会員」という「膿を出す」千載一遇のチャンス
と増田支部長は考える事がなぜ、出来ないのだろうか。不思議に思うのは、被害者である私たち家族だけではな
いだろう。

“欠陥住宅”を作った“欠陥会員”を擁護する建築士会・増田支部長。なるほど、同氏の支部長就任挨拶を記した「け
んちく伊東」を読めば、理由は分かるような気がしました。

「先人の歩んで来られた礎を学びながら――」。そう、巨匠・菊間建築士は以前、同会の支部長だったのだから・・・。


社団法人静岡県建築士会・伊東支部会報「けんちく伊東」通巻94号より


*ページ内で敬称は略しました。




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